小学生に素手でトイレ掃除:教員の不適切な指導に疑問

こんにちはantakaです。

 

今年3月、福岡県久留米市の公立小学校で、女子児童2人が男子トイレの便器を素手で掃除させられるという出来事がありました。

 

この出来事は、教育現場での指導方法や対応について大きな疑問を投げかけています。

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事件の詳細

3月13日、翌日の卒業式に備えて校内の清掃が行われていました。

 

当時小学5年生だった女子児童AさんとBさんは、自分たちの担当の仕事が早く終わったため、60代の女性職員から男子トイレの掃除を指示されました。

 

普段はモップやブラシを使って掃除しているのですが、この日は「できるだけきれいな校舎にして卒業生を送り出したい」との理由で、雑巾を使った素手での掃除を指示されたのです。

 

Aさんは自分の雑巾で男子トイレの床を拭き、Bさんも同じように掃除をしました。

 

さらに、2人はアルコールを湿らせたトイレットペーパーで小便器も拭くように指示され、Aさんは便器の中まで素手で掃除しました。

 

清掃を仕事としている人達も必ずゴム手袋などを着用して掃除しているのに、素手でトイレ掃除をさせる指導には問題があります。

 

これは、基本的な衛生概念を無視した指導と言わざるを得ません。

生徒と保護者の苦しみ

この指導の結果、Aさんはしばらく「眠れない」「食欲がない」という症状が続きました。

 

Aさんの母親は「素手で尿が飛び散っているところを拭かせて、先生は掃除していなかったということについて、もうすごい憤りを感じました」と語っています。

 

私は、教師がこのような過度な指導を行うことで、子どもたちの心身に大きな負担を与えてしまうことに強い疑問を感じます。

 

学校側は「不適切な指導だった」と認め謝罪しましたが、その後の対応にも疑問が残ります。

 

学校は女性職員に対してのみ聞き取りを行い、AさんとBさんには「もう一度つらい思いを思い出させて傷つけたくない」という理由から聞き取りを行いませんでした。

 

このような対応では、被害を受けた子どもの声を無視していると言わざるを得ません。

学校の対応に対する疑問

事件後、久留米市教育委員会は学校に対して事実確認を求めましたが、学校は女性職員への聞き取りのみで対応しました。

 

Aさんの保護者は学校の対応に不信感を抱き、後に教育委員会が取材を申し込んだことをきっかけに、初めて校長から保護者に連絡がありました。

 

しかし、児童本人への聞き取りは行われず、保護者に対する聞き取りのみでした。

 

指導者の責任を問うことなく、事実確認を曖昧にしているように感じます。

 

なぜ、直接当事者である児童たちに聞き取りを行わなかったのか、その理由が全く理解できません。

弁護士の見解

教育現場での子どもの人権問題に詳しい後藤富和弁護士は、「子供の人権を無視している」と指摘しています。

 

適正な調査を行うためには、被害者である児童の声をまず聞くべきであり、今回の学校の対応は適切ではないと強調しています。

 

学校側の対応が不十分であることは明らかであり、再発防止策が求められます。

 

学校がこのような不適切な対応を続ける限り、同様の問題が再び起こるのではないかと危惧します。

結論

この事件を通じて、教育現場での指導方法や対応について再考する必要性が浮き彫りになりました。

 

素手でトイレ掃除をさせるという指導は、生徒の健康と精神的な負担を考慮すると非常に問題があります。

 

教育現場では生徒の健康と安全を最優先に考えた指導が求められます。

 

このような不適切な指導が再び行われないよう、学校全体の意識改革が必要です。

 

今後、このような問題が再発しないためにも、教育現場での基本的な衛生管理の徹底と、適切な指導方法の確立が急務です。

 

ご覧いただきありがとうございました。🌸