こんにちは、antakaです。
今回は、最近発生したドナルド・トランプ元大統領に対する暗殺未遂事件と、それにまつわる陰謀論について詳しく掘り下げます。
この事件は、政治的な分断を浮き彫りにし、陰謀論がどのように広がり、影響を与えるかを示しています。
事件の概要
2024年7月13日、ペンシルバニア州バトラーで開催されたトランプ氏の集会中に銃撃事件が発生しました。
写真でみると、トランプ氏は右耳から出血しているように見えました。
この事件で犯人トーマス・マシュー・クルックスと集会参加者一人が死亡し、別の参加者が重体となりました。
陰謀論の発端
この事件の直後、MAGA（Make America Great Again）運動に関連する著名な陰謀論者、ジュリー・ケリーが事件を「FBIによる暗殺未遂」として広めました。
ケリーは、FBIがトランプ氏やその家族、スタッフ、マラ・ラゴのゲストの命を危険にさらし、トランプ氏が機密文書を盗んだように見せかけるための「宣伝行為」を行ったと主張しました。
ケリーの主張は、彼女がツイッターで公開した裁判資料のスクリーンショットに基づいています。
彼女は、この資料がFBIの捜査がトランプ氏の命を危険にさらすものであったことを示していると断言しました。
これにより、右派メディアやソーシャルメディアでこの主張が急速に広まりました。
陰謀論の内容
この陰謀論の中心には、バイデン政権やFBIがトランプ氏を暗殺しようとしているという主張があります。
ケリーは、FBIがトランプ氏の自宅であるマラ・ラゴを捜索した際、彼の命を危険にさらしたと主張しました。
彼女は、トランプ氏が機密文書を盗んだという証拠を捏造するための「宣伝行為」として、この捜査が行われたと述べています。
ケリーの主張は、FBIの捜査手順を誤解し、誇張している部分が多いです。
例えば、彼女はFBIが「必要な場合のみ」とする文言を削除し、「いつでも」とすることで、FBIがトランプ氏を危険にさらす意図があったかのように見せかけています。
実際には、FBIの標準的な作戦手順に基づいた捜査であり、トランプ氏の命を危険にさらす意図はありませんでした。
陰謀論の拡散と影響
ケリーの投稿は、すぐに右派メディアやソーシャルメディアで広まりました。
フォックスニュースや共和党多数の下院司法委員会の公式アカウントでさらに増幅され、この投稿は数百万回も閲覧されました。
この陰謀論は、トランプ氏の支持者の間で政府への不信感を煽り、さらなる政治的分断を引き起こしています。
歴史的背景
トランプ氏は過去にも暗殺未遂事件に見舞われており、2017年にはフォークリフトを使って車列を襲撃しようとした事件や、2018年と2020年にはリシンを使用した手紙による暗殺未遂も発生しています。
こうした事件も含め、トランプ支持者の政府への不信感が深まっています。
まとめ
今回のトランプ元大統領に対する暗殺未遂事件とそれに関連する陰謀論は、現代の政治情勢を深く反映しています。
政府への不信感や陰謀論の拡散がどのように民主主義に影響を与えるかを理解することが重要です。
ご覧いただきありがとうございました。🌸
