こんにちはantakaです。
5月16日、米IT大手アップルが日本で新たに導入するサービス「Tap to Pay on iPhone」を発表しました。
これにより、iPhoneが決済端末として直接使用できるようになります。
この記事では、この新機能の利点や影響について、ポジティブな面とネガティブな面の両方を踏まえながら、読者の関心を引く形で解説していきます。
ポジティブな要素
まずは、この新機能がもたらすポジティブな要素を見ていきましょう。
1. 簡単な導入と高いモビリティ
新機能はiPhone 10以降のモデルで利用可能です。
iPhoneを持っている事業者は、特別な準備や設定を必要とせず、すぐにこの機能を利用することができます。
さらに、iPhoneの携帯性を活かし、移動販売やイベントなどの場所でも簡単に決済を受け付けることができます。
これは、従来の固定された決済端末では難しかった利便性を提供します。
2. 安全でシームレスな決済体験
Appleのセキュリティ技術を利用することで、安全かつ信頼性の高い決済が可能になります。
利用者は、カードをかざすだけで簡単に決済が完了し、特別なアプリのインストールや設定が不要です。
これにより、決済プロセスがシームレスになり、利用者にとっても便利な体験が提供されます。
ネガティブな要素
次に、この新機能がもたらすネガティブな要素についても考えてみましょう。
1. 限られた端末の使用
「Tap to Pay on iPhone」は、iPhone 10以降のモデルでのみ利用可能です。
これにより、iPhoneを持っていない事業者や従業員はこの機能を利用できません。
また、iPhoneを持っている場合でも、バッテリーの問題や端末の耐久性など、スマートフォンの特性によって制約が生じる可能性があります。
2. 初期投資の削減効果が限定的
従来の決済端末のコストは約6,000円程度であり、この程度の初期投資を大きな負担と感じない事業者も多いでしょう。
そのため、「Tap to Pay on iPhone」による初期投資の削減効果は限定的と言えます。
また、iPhone自体の価格は決して安価ではないため、専用端末の導入と比較してコストメリットが薄れる可能性もあります。
3. ポイントの二重取りが困難に
従来、楽天ペイや他のポイントアプリを通じて支払いを行うと、クレジットカードポイントとアプリポイントの二重取りが可能でした。
しかし、「Tap to Pay on iPhone」では、これらのポイントアプリを通じた支払いが行われないため、二重取りが難しくなります。
これは、特にポイントの二重取りを重視する利用者にとってはデメリットとなります。
4. クレジットカード手数料は依然発生
「Tap to Pay on iPhone」によってアップルが追加の決済手数料を取らないことはメリットですが、クレジットカード会社の手数料は引き続き発生します。
このため、総合的なコスト削減には限界があります。
まとめ
「Tap to Pay on iPhone」の日本導入は、事業者にとっては一定の利便性をもたらす一方で、そのメリットが限定的であることも事実です。
初期投資の削減効果が限られていることや、iPhoneを持っている事業者に限られる点、そして利用者がポイントの二重取りをできなくなることなど、いくつかのデメリットも考慮する必要があります。
私の勉強不足でなければ、今回の新機能は一見すると便利そうに見えますが、事業者や利用者にとってのメリットは必ずしも明確ではないようです。
特に、小規模な事業者にとっては、専用の決済端末を導入することと比較して、大きなコスト削減や利便性向上には繋がらないかもしれません。
また、ポイントの二重取りができない点も、多くの利用者にとってはデメリットとなり得ます。
そのため、事業者はこの新機能を導入する前に、自身のビジネスモデルや顧客のニーズをよく検討し、最適な決済方法を選ぶことが重要です。
アップルの新サービスが、どのように日本の決済環境に影響を与えるのか、今後の展開に注目していきましょう。
ご覧いただきありがとうございました。💮