こんにちはantakaです。
最近、Yahooニュースで「“静かな退職” 当事者に聞く働かない理由『頑張っても給料が上がらない…』『仕事してる感をいかに出すか』雇用者側の悩み『クビにはできない』“採用してはいけない人”を見抜くには」という記事を読みました。
この記事では、職場で存在感を消しながらも表向きは働いているように見せる「静かな退職」について取り上げられており、働いてくれる人を探している私にとって非常に興味深く感じました。
現在、私は建設業(または内装業)に携わっており、新たに働いてくれる人を探していることもあって、この「静かな退職」のようなケースを防ぐために、採用の段階でどのように適切な人材を見抜くかということについて考える機会が増えています。この記事をきっかけに、これまでの経験や知識を基に、面接やカジュアルな会話の中から候補者を見抜くポイントを整理してみました.。
面接での質問から見抜く方法
まず、面接というフォーマルな場で候補者を評価する際には、業界特有の現場対応力や手先の器用さ、そして現場での問題解決能力などに焦点を当てた質問が有効です。
以下は、私たちの業界におけるリアルな質問例です。
1. 現場対応力を探る質問
- 「これまでに施工現場でトラブルが発生したことがありますか?どう対処しましたか?」
- 意図: 現場で起こりうるトラブルに対する対応力や、問題解決能力を確認します。例えば、材料が不足したり、予定通りに作業が進まなかった場合の対処法などを聞くことで、その人の実践的なスキルを見抜くことができます。
2. 手先の器用さや技術力を探る質問
- 「施工の作業で最も注意しているポイントは何ですか?」
- 意図: 正確で美しい仕上がりを求められる作業において、どのような点に気を付けて作業しているかを確認することで、手先の器用さや技術の熟練度を評価します。
3. 仕事への姿勢や価値観を探る質問
- 「長時間の立ち仕事や細かな作業が続くことがありますが、どのようにして集中力を保っていますか?」
- 意図: 建設業や内装業のような現場作業において、どのようにモチベーションを維持し、作業に集中しているかを確認します。仕事に対する姿勢や粘り強さを見抜くことができます。
知り合いや紹介での採用時に見抜く方法
一方で、知り合いや紹介を通じて人を雇用する場合、フォーマルな面接ではなく、カジュアルな会話の中で相手の適性を探ることが求められます。
そのような状況で効果的な質問とその意図を以下にまとめました。
1. 過去の経験に触れる質問
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「最近、どんな作業現場で働いていましたか?」
- 意図: どのような環境で作業してきたか、またどの程度の経験があるかを自然な形で確認できます。
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「作業中で一番大変だったことは何ですか?」
- 意図: 現場での苦労や困難にどう対応してきたかを知ることで、相手の実務能力や問題解決力を探ります。
2. 働き方や価値観を探る質問
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「普段、どんな風に仕事の段取りを決めていますか?」
- 意図: 現場での効率的な作業のために、どのように計画を立てているかを確認し、自己管理能力を評価します。
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「仕事で一番やりがいを感じるのはどんなときですか?」
- 意図: 仕事に対するモチベーションや価値観を理解することで、職場の文化やチームに合うかどうかを判断します。
3. 人間関係やチームワークを探る質問
- 「一緒に働いていて一番助かると思った作業仲間の行動はどんなことでしたか?」
- 意図: チームワークを重視する職場において、どのような協力を期待し、また提供できるかを探るための質問です。
4. 成長意欲や学習意欲を探る質問
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「最近、新しく覚えた技術やコツってありますか?」
- 意図: 現場での技術向上や自己成長に対する意欲を確認します。学ぶ姿勢があるかどうかを評価するための質問です。
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「今後、どんなスキルをもっと身に付けたいと思っていますか?」
- 意図: 今後のキャリアプランや学習意欲を知ることで、将来の成長ポテンシャルを見極めます。
作業の優先順位を理解しているかを確認することも重要
これは少し余談になるかもしれませんが、私は特に、作業の優先順位を理解しているかどうかを非常に重視しています。
具体的には、仕事を進める上で、1. スピード、2. 量、3. 質の順序を正しく認識しているかどうかが重要です。
現場では、まず迅速に作業を進めることが求められ、その後に量を確保し、最後に質を確保するという順序を理解している人材が理想的です。
これが理解できているかどうかは、候補者を見極める上で重要なポイントの一つです。
最後に
採用は、単に必要なスキルを持つ人材を見つけるだけでなく、職場の文化やチームにフィットするかどうかを見抜くことが非常に重要です。
この記事を通じて「静かな退職」の問題を知り、採用の段階でそれを防ぐための具体的なアプローチを再確認することができました。
これからも、より良い採用を行うために、面接やカジュアルな会話を通じて、候補者を正確に見抜くスキルを磨いていきたいと思います。
ご覧いただきありがとうございました。🌸