こんにちは、antakaです。
今日は、日本の未来を支える大きなニュースをご紹介いたします。
東京大学と日本財団が、小笠原諸島・南鳥島(東京都)沖の深海で、たくさんのレアメタル(希少金属)を含むマンガン団塊が2億トン以上もあることを発表しました。
この発見は、日本にとってとても重要な意味を持っています。
マンガン団塊って何?
マンガン団塊とは、鉄やマンガンの酸化物が主成分の海底の鉱物資源です。
こぶし大の丸い形をしていて、コバルトやニッケルが少し含まれています。
これらの団塊は、数百万年から数千万年かけて、海底に沈んだ魚の骨などを中心にして少しずつ作られてきました。
レアメタルって何に使われているの?
レアメタルとは、コバルトやニッケルなどの希少金属のことです。
これらの金属は、私たちの生活に欠かせない多くの製品に使われています。
たとえば、電気自動車の電池やスマートフォンのバッテリー、風力発電機の磁石などです。
しかし、これらのレアメタルの産出や製錬は、一部の国(主にアフリカや中国)に集中しているため、供給不足が心配されています。
発見の背景と詳細
南鳥島近海の排他的経済水域(EEZ)内では、2016年に東大などの研究チームがマンガン団塊の鉱床を確認しました。
今年4月から6月にかけて日本財団が詳しく探査した結果、深海5500メートルの海底で約1万平方キロメートルの広さにマンガン団塊が2億3000万トンもあることが分かりました。
コバルトは61万トン、ニッケルは74万トンあると試算されています。
商業化への取り組み
日本財団は、2026年にもマンガン団塊を大規模に採取し、商業化を目指す計画です。
初期の採取費用は50億円以上と見込まれており、採取技術は海外の企業と協力して進める予定です。
採取したマンガン団塊は、製錬技術を持つ国内企業に提供され、共同事業体を発足させて国産資源として商業化を目指します。
経済安全保障のメリット
このプロジェクトが成功すれば、日本の経済安全保障に大きなメリットをもたらします。
特に、コバルトやニッケルのようなレアメタルは価格の変動が激しいため、国内で安定供給できることが重要です。
さらに、電気自動車の普及やハイテク製品の需要増加に対応するためにも、これらの資源の確保は欠かせません。
結論
南鳥島沖のマンガン団塊の発見と商業化計画は、日本の経済安全保障に大きな希望をもたらします。
官民一体となって、このプロジェクトを成功させ、未来の資源確保に向けて前進することが求められています。
これからの進展に注目していきたいです。
ご覧いただきありがとうございました。💮